雑記

once you cross the border there is no way back

ローの同期が夫婦で泊まりにきたり、せっせと餃子をつくってもてなそうとしたり。仙台の記者と珈琲をすすりながら鬱々とした話をしたり。「俺はやるぞ、やってやるぞ」という気分になったり、「果たして」ふと我にかえり、「俺はやれるのか?」という気分に…

あれから。

博多から戻り、横浜検疫所にて黄熱病の予防接種を受ける。年末のタンザニア旅行のための任意的ワクチン。蚊を媒介とする病気は現地にズラッとあるのだが、有効かつ容易な対抗手段をとれるのは黄熱病だけである。だから黄熱病対策だけでは、安心感は大して増…

それから。

海外に出かける同期も多い中、国内でうろうろこまごまと。 - 先月末に和光の寮を引き払って寝ぐらをひとつ失い(ディケンズ的な陰鬱空間にラスコーリニコフ的な抑圧青年がうろついてるとこ、という先入観は誤りで、楽しい寮生活だった)、鹿児島に戻って関係…

ゾウさんが好き、でもカメさんのほうがもっと好き

おっし奄美大島で即独すっか!と妄想していた半年前、事務所の名前をアレコレ考えるのが楽しかった。「マングローブ法律事務所」「ハブ、マングース&ブラックラビット法律事務所」あたりが有力候補として勝ち残ったが、知り合いの事務所職員や弁護士会職員…

不健康だが文化的なまずまずの生活

鹿児島のころは近所にジュンク堂もあり、本を漁りやすかったが、寮に来てからはいかんせん出不精になりがち。読んでない白表紙は犬に食わせるほどあるけれど、まず長時間は相手をできない。ということで、部屋をわたりあるいて、使用貸借をしていくことにな…

気持ち新たに

そろそろ二回試験が迫ってきたことを認めることを誓う。 はじっこで耳をほじった綴りヒモを使って起案を提出せぬことを誓う。 同期の女性関係に茶々を入れすぎぬことを誓う。 研修所の防犯カメラがハリボテでないことを忘れぬことを誓う。 寮のロビーで週刊…

玉、砕ける

ローの同組のお通夜に行く。フットサルでの強い体当たりが印象深い。生きているということは、腹が減るということであり、些事に悩まされるということであり、先立つ者を見送るということである。掌を合わせる。頭を垂れる。 (またね……)

こしきゆかし

「証拠がすべて」という言葉を検事から聞いたとき、その職業に対する一種の尊敬の念に打たれたことを覚えている。改ざんという禁じ手を使えば「すべてが証拠」となる。最低限の倫理と信頼関係が刑事司法の基礎にあることを再確認する。 - 連休は一泊で甑島へ…

白い粉と黒い武器

午前は県警警部による交通事故捜査についての講義。午後は県警本部の通信司令室(110番通報を受けるとこ)と交通管制センター、そして長崎税関鹿児島税関支署の見学。税関の管轄は函館・東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・門司・長崎・沖縄となっており、地図…

貴様と俺とは

午前は犯罪被害者支援についての講義。午後は保護観察についての講義の後、更正保護施設の見学。更生保護施設とは、刑務所を仮釈放で出所したものの、身寄りがなく自立困難な人を主な対象にしている民間施設である。入所者は宿泊や食事の提供を受け、施設に…

私の合格体験記

あと2週間もすれば新司法試験の合格発表である。ちょっと思い出したことを記す。 - 去年の発表前の夏は、中央大学の学生らに刑訴と民訴を教えるバイトをしていた。たいそう時給が良かったので応募したが、夏休みだというのに遊びに行かず法律を勉強しにくる…

残暑見舞い

暑くても、海・風・パラソルの日陰・短パン・モヒート・音の悪いラジオでもあれば気分がよい。と、クーラーの効いた部屋で思う。今夜はサマーナイト花火大会であります。福岡から来た友人と白熊を食べながら行こうかと。でも外あつそー (またね!)

とある身分行為

今日から一週間は弁護修習先に出戻り修習。5ヶ月ぶりなので雑談が盛り上がる。 - 先週、奄美市役所に婚姻届を提出し、受理されました。角界から祝福のコメントを頂いております。「立ち合いから一気の寄りで、土俵際でダメ押しの突き。砂にまみれたオカモト…

鬱屈は遂に訪れず

土曜。本庁でもお世話になっていた裁判所職員さんに車を出してもらい、名瀬を朝7時半に出発。奄美大島南西の古仁屋から乗船、加計呂麻(かけろま)という島に上陸する。軍事遺跡や島尾敏雄ゆかりの地を訪ね、ガジュマルの上から海と空に吸い込まれるような…

屋久島丸は乗員から「ひろ子」と呼ばれているか? その4

夕方、永田歩道の登山口にようやくたどりつき、砂利道を集落方面へ。 しばらくいくと横河渓谷(よっごけいこく)があり、遊泳して山中での汗を流し心労を捨てる。 水の冷たさが皮膚に心地よく、太陽の熱をたくわえた岩がココロ穏やかにしてくれる。永田歩道…

屋久島丸は乗員から「ひろ子」と呼ばれているか? その3

3日目。朝5時に起床。味噌ラーメンに丸モチを3つ入れてゾロゾロすすり、6時すぎに出発。薄雲がちょろっとあるだけで、空は抜けるように青い。ここから永田集落まで1600メートル近く下降していくわけだが、天候に申し分はない。しばらくは清流と戯れなが…

屋久島丸は乗員から「ひろ子」と呼ばれているか? その2

2日目。朝5時半に起床。同期が大きな甲虫に変身していないことを確かめてから揺り起こし、小降りの中、ちょいと縄文杉に再会しにゆく。 強い感銘を受けないことを再確認。幹に聴診器を当てたり、ロープをかけてよじ登ったら興が湧くかもしれない。テントを…

屋久島丸は乗員から「ひろ子」と呼ばれているか? その1

乗客が多かったため搭乗手続きに時間がかかり、定刻より遅れて屋久島丸が出発。フェリーなりのスピードで疾走するなか、優雅にペンキ塗りをするの図。 屋久島の海の玄関口である宮之浦港に到着。好天気、しかし山のほうには雲がかかっている。別計画で来島し…

市民に告ぐ

鹿児島市は梅雨明けですヨ!専門家が何と言うかわかりませんが、間違いなく夏の空になりました。 - 今週末はテント担いで屋久島登山へ。相棒となる修習生は山についてはウブなんですが、彼の財布のヒモを緩めて山道具を買わせることに苦心する最近のアフター…

飲まれる

週末は修習クラス旅行で霧島に行っとりました。宴会ではひさびさに前後左右時系列が不覚となり、投棄されたのちに服をスポンと剥ぎ取られ、無法者たちから非道な仕打ちを受けたようです。翌朝みた写真によると。抗拒不能はつらいナ。乗馬や白鳥温泉のような…

猫と庭

雨が続く。有閑なる読書の極みである『吾輩は猫である』をのんびり読みすすめる。哲学者が苦沙弥先生のところにやってくる場面で、次のようなくだりがある。 「人が気に喰わん、喧嘩をする、先方が閉口しない、法庭へ訴える、法庭で勝つ、それで落着と思うの…

願わぬ叶い

天文館のアーケードに笹がニョキニョキと立ち、幼稚園児らが飾りや短冊をくくりつけている。子どもの願い事を覗き見すると、まずは微笑を誘うものが多いが、後味もさわやかな理由は子どもの持つ「可能性」のオカゲだろう。どうも年をとるにつれて「可能性」…

つごもりにて

参院選の投票日である7月11日は修習同組(熊本・宮崎・鹿児島の面々)と研修所教官たちによる霧島旅行中なので、そろそろ期日前投票でもすんべか、と思い立つ。鹿児島選挙区(改選数1)は、自民現職、民主新人、共産新人の計3人が立候補している。民主新…

ひさかたのひかり

予想外に昼からちょっと晴れ間が出たので、散歩に出る。えらく蒸し暑いので短パンでも汗がふきだすが、やっぱり日差しはありがたいナ。つい寄ってしまう鹿児島港。 - 桜島に渡る。ナゾの作業中。 道をふさぐ岩。おそらく小規模な土砂崩れで落ちてきたもの。 …

筆、湿る。

デンマーク戦の夜は検事との懇親会。酒席の場であっても、修習生の失言に対して取調べ風もしくは反対尋問風に追及してくる。最初は強気に応じるのだが、敵サンは比喩や例示、ある一面の誇張やある一面の無視、その他アノテコノテを駆使してくるので、被疑者…

「なあんてね」

雨あがる。ひさびさに修習生室から桜島を拝むことができ、それに応えるように姫は何回も爆発を見せてくれた。 - 17時を過ぎて。ひとり残業をして溜まり気味の仕事を進め、ひとりチャリをこいで中央駅付近に行き、ひとりモツ焼屋のカウンターで百円の焼酎をす…

雨ふりこめる

断続的に豪雨。昼の仕事は順調とは程遠く、群れで一番の不器用な熊が玉乗りに駆り出されているような気分になる。帰るにあたり、駐輪場で「はて、俺は自転車に乗れただろうか」と不安になりつつ、何とかこぎだして少しホッとしたりする。 - あれこれと今後の…

いいもんだね

勝つッてのはサ! (またね!)

ヨダレの追憶

1969(昭和44)年 司法試験に合格。 長崎で司法の実務修習の時に、五島で牧場を開くため、荒れた山林、畑・10ヘクタールを農地取得金で購入。 1972(昭和47)年 牧場を設立。 日本の食肉基地としての”大牧場”を志す。(数年後、牧場は売却) 1974(昭和49…

灰になっても君を愛す

地検の4階にある修習生室からは美しい桜島が見える。今日は笠雲がキュートだったナ!その隙間から差す光に照らされる緑のスカートも映えた。というように、平時においてもそのドッシリとした85・150・300のボディーが見飽きないところであるが(単位不明)…