2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ハバナ

朝六時半に目が覚める。ネギの雑煮とバナナを食い、家にいると眠くなるので八時前に登庁。明日午前の傍聴のために記録をふたつ読む。書記官さんにいくつか質問をする。心神喪失者等医療観察法の判タ解説を読んでる途中で、刑裁の導入起案へ。昼は唐揚げ弁当…

向田邦子ふたたび

出会いが何才のころだったかは忘れた。ただ、何かこうエロいものを探して家を物色するような年頃のときである。大人へのステップとしてそういうときがあるでしょ?親の本棚を背伸びしてのぞいていると、『女の人差し指』という本があり、「なんとワイセツな…

無酒精日

夕方まで民裁導入起案の準備。「青山」でセールのシャツと靴下をまとめ買いし、山形屋の地下で東京の友人宅宛に「黒豚しゃぶしゃぶセット」を発送する。召されよ。そのあとスーパーで食糧調達。コメ・モチや調味料も買ったので大袋に2つほどになり、えんや…

nemui

朝9時半から修習開始式。事務官さんから諸手続の説明。昼は修習バッジの代金を24人分ふりこんだあと、宝山ホールの2階、マナーナでカツカレー(プチデザートとコーヒー付、1000円)。1時半から地裁刑事部にデスクを与えられる。いろいろ見聞する。修習は…

デビュー前夜

昼に家を出て、中央公園でダンゴ(醤油、草、紫芋)を食いながら赤帽の小学生集団を眺める。ベンチに座るときも火山灰を気にする感じは、ちょっとイヤですね。 すっと歩いて鹿児島近代文学館に移動し、向田邦子展を見に行く。向田さんは初恋の人なので、途中…

ぐるり

昨夜は同期6人と飲み会をして、きたきたきましたよ、やる気のビッグウェーブが! 今日は朝から頭脳明晰で「おし、勉強すっか!」という気分。 になるはずで寝たのに、頭を引っこ抜いて窓から放り出したいような目覚め。「焼酎は後まで残らない」っていう説…

ブータン・ノワール

ジュのアパルトマンの1階にコワン・ランドホリエがあるので、百円玉をアンガジェしてグリュネグリュネとブラマンデールさせています。とフランス語風に言ってみました。洗濯中です。動物行動学者の日高敏隆さんの訃報が新聞に載っていました。人間はどこま…

ピョコ岳敗走記

雨も上がり快晴。遠足気分。鹿児島中央郵便局に事前課題を託し、なんとなく駅に行き、なんとなく発車の近い日豊本線の国分行きに乗る(一両編成)。錦江湾をぐるりと北上しながら、どこで降りようかと景色をみたり、向かいのオッサンをみたりしていると、な…

負けるな、修習生。

大志の割には足りない知識と経験。無責任な立場ながらあちこち首をつっこめることの不健全さ。そんな状況のなかで、任官・任検希望でなくても、実務家のちょっとした批評についつい一喜一憂したりしませんか?ここでは、タフな精神を育てるため、「実務法曹…

地蔵角交番24時

家から歩いて十分のところに歓楽街(繁華街じゃないよ)があり、その近くに交番がある。この交番の前を通るたびに、この本を思い出す。空とぶカメラマン―私の仕事史 (中公新書 547)作者: 山田照夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1979/07メディア: 新…

夜は夜とて

近所の飲み屋に入る。ごく狭い店で、ご主人と常連さんに見つめられる。 ジロリ、という感じではなく、フレンドリーな見つめられ方。いいですね。 くろじょか(ひらたい急須のような形で、鹿児島では焼酎のお湯割りのときに使用)で「一どん」のお湯割をもら…

pleasure to meet you

雑多な報告。18日に裁判所ガイダンスなので、「知り合いが誰もいない夜」というのは17日しかチャンスがなかったのです。そんな異邦人的気分をもって近所のシガーバーに行き、葉巻(モンテクリストの4番)を一時間ほどかけて灰にしてきました。あとアードベ…

クロネコを待ちながら

移住しました。鹿児島市民の皆様、よろしくお願いします。最初はゴミの出し方を間違えるかもしれません。市電に轢かれそうになるかもしれません。焼酎の割り方がなってないかもしれません。タクシーで5000円札を出したら「最初に言ってよ〜」とローソンに連…

コーチング研修

下積み時代に優れたコーチに出会うことで、才能が開花していく野球選手って結構いますね。このブランドロゴのように、「コーチ」はもともと「馬車」の意味。「馬車」といわゆる「コーチ」は、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という点で共通…

『空飛ぶタイヤ』寸評

引越しと事前課題と軽い体調不良が重なっただけでキャパオーバーになり、DVD鑑賞に逃避するナマケモノです。ウィキペディアによると、ナマケモノは「機敏に動くことができないので、ワシには簡単に捕食されてしまう。急速に突撃してくるワシの一撃は強力で、…

絵解き

荻窪のベストカップルからハワイ土産をもらいました。ハワイアン・コア・ウッドのコースター。この象形的模様、なんですかね。通説…たまの休みに息子二人を連れる母親。左の兄が反抗期をむかえ、右の弟は学校で給食費盗難の嫌疑をかけられたりするが(対立勢…

悼む

古今亭志ん生(もちろん五代目)は、終戦間際に満州に渡った。新京の放送局で仕事をしているときに、下働きをしていた32才の若い男に出会う。この男、声もいいし、男前。いろいろ余興もできるし、大学を出てるので教養もある。「きっと伸びる奴だな……」と志…

愛しさと心の壁

ベルリンの壁が崩れてからちょうど20年。崩壊のニュースは何となく覚えているが、東西冷戦の知識は当然なかったため、「小林さんちと鈴木さんちの間にある古い塀をぶっこわすお祭り」として眺めていた。(おさらい。ベルリンはすっぽりと東ドイツ領にあった…

同じ月を見ている

連日、ロースクールの友人たちとの送別会をする。付き合いの濃淡は、もちろんそれぞれ。あいさつをする関係から、深刻な話をする関係まで。すれ違いのような関係から、たくさんの時を共に過ごす関係まで。100円なら貸せる関係から、39800円までなら貸倒れも…

寸描 3

片道150円のフェリーで桜島に渡り、東白浜行きのバスに乗る(無計画)。終点まで行き、ぶらぶらと散歩をはじめる。灰の積もった小道を踏みしめ踏みしめ。 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。 三好達治でしたね…

寸描 2

官庁街の裏手には城山があります。西郷さん終焉の地の近くにあり、登れば市街地を見下ろせます。でも、桜島には見下ろされます。城山は20分ほどで登れますが、『死亡遊戯』のようにネコたちが立ちふさがります。 いずれ名のある薩摩義士たちに違いない! (…

寸描 1

鹿児島地検の玄関には、かちけん君がいました。裁判員制度広報の看板で気になるのは、大志のなさそうな西郷さんです。地元の人は「せごどん」と呼びます。 (またね!)

おらが自慢

夜7時発の便まで鹿児島を大いに楽しむ。羽田に着くと友人から電話があり、事前課題についてしゃべる。彼は東京修習なので、課題の話は早々にして、こちらは鹿児島自慢の駒をひっそりと進める。「今日は桜島に行ったんだけど、24時間運航のフェリーは片道は1…

迫力アリ

ねぐらを決めてきました。裁判所には自転車で通うことになりそう。外階段から桜島が見えます(写真)。道に灰が寄せてあったりするのですが、アスファルトっぽい色といい、ツヤといい、立派な砂ですね。これが降る日は厄介なことになりそう。これからホテル…

満月、空に満月

明日から一泊で鹿児島に出張。住居を決めてきます。今日は、とある北海道物産展で、普段は好まないトロフワ系のプリンを購入。お店が『パパラギ』という名前で、大学のころ図書館で借りた本と同じタイトルだったので。この本は、南の島の酋長が白人文明を批…

語学堪能なハヤカワさん

旅行中になんとなく本屋で手に取った「ハヤカワ文庫の100冊」のパンフレットがいい出来だったので、10月はハヤカワさんを軸とした偏りのある読書となりました。10月に読んだおすすめハヤカワさんは以下の7冊。悪童日記 (ハヤカワepi文庫)作者: アゴタクリス…