2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

玉、砕ける

ローの同組のお通夜に行く。フットサルでの強い体当たりが印象深い。生きているということは、腹が減るということであり、些事に悩まされるということであり、先立つ者を見送るということである。掌を合わせる。頭を垂れる。 (またね……)

漂えど沈まず

未修クラスの合格者祝勝会を新宿で。鹿児島へのホームシックも一段落し、群衆も都会的サービスも違和感を感じなくなる。 - 息災かい。秋の訪れは心地よいが、こちらの座学はツラいゼ。小学校のころは立ち歩いた。中高生のときは教室の深部で麻雀に興じたりミ…

帰去来辞

金曜夜は弁護士会による酒池肉林の宴。結婚祝いとして指導担当から薩摩切子のグラスを一対いただく。たなごころに職人芸をのせる悦び。たとえば。芋でも。黒糖でも。焼酎のロックをグラスの縁に氷を軽く当てながら傾け、その酒精の閃きと切子の輝きを触媒に…

こしきゆかし

「証拠がすべて」という言葉を検事から聞いたとき、その職業に対する一種の尊敬の念に打たれたことを覚えている。改ざんという禁じ手を使えば「すべてが証拠」となる。最低限の倫理と信頼関係が刑事司法の基礎にあることを再確認する。 - 連休は一泊で甑島へ…

MVPは被告人役

引越し準備。本や服の箱詰めに着手。 - 模擬裁判は、あちらに宇野がいればこちらに達川アリという感じで、珍プレーが頻出した。結論は有罪だったが、引き続き野球にたとえるなら、1点ビハインドの9回裏2死2、3塁からヒットが出て、2塁走者がこけつまろ…

つわものどもの息づかい

県警修習の裏では、模擬裁判の手続が粛々と進行していたのである。今日から検察チームに復帰すると、何やら修羅場の様子。あれもできてない、これも詰めてない、それもんどいて、適当に落とし込んどいて、いまちょっとバタバタしてるんで、等と指示や報告が…

プロはプロの仕事を

弁護修習やっても、依頼者と2人きりになって「で、うちの先生の仕事、どうすか?」なんて聞けないので、あまり依頼者目線を学ぶ機会はなかった。鉄槌! (角川文庫)作者: いしかわじゅん出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/10メディア: 文庫 クリック: 17…

メッシ

木曜と金曜午前は西署の刑事課でお世話になった。防弾チョッキの上から殴られたり、後ろ手錠をかけられ吊り上げられたり。あくまで修習としてネ。カラダで覚えたナ。「いい検事さんになってね」「すんません弁護士希望です」という会話を何度もしたが、その…

Criminal Identification

今日は県警本部の機動鑑識で修習(各警察署にも鑑識係はいるヨ)。紺色の鑑識ルックを着込んで指紋や足型の採取と鑑定を学ぶ。裁判員裁判もはじまり、供述証拠から客観証拠へと立証の軸足が移ってきたので、鑑識の重要性は増すばかりである(DNAは科捜研)。…

現着1番

今日は県警本部の機動捜査隊で修習。機動隊ではないゼ。機動性を有する捜査の遊軍、といったところだろうか。一日中スカイラインに乗っとりました。通報等の捜査の端緒となる情報を集約して現場の端末に反映させるという便利なシステムと、警察無線を使用し…

近き昔日

明日からは一週間の県警修習。上は赤瀬川原平さんのイラスト。浅間山荘事件のときの諷刺画なり。もう40年も前かア。 - 今日は模擬裁の準備のために地検で起訴状作成(裁判官役から「はよだせ」という電話があったが、ウルセエ!)。途中で鹿児島大学のロー生…

too big to fail

リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち作者: アンドリュー・ロス・ソーキン,加賀山卓朗出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/07/09メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 323回この商品を含むブログ (39件) を見る…

10年ぶりのシーホーク

午前はDNA鑑定の実務についての講義。いやはや面白い。裁判員にわかりやすく説明できるようになりたいナ。昼休みにざんざか火山灰が降ってきて、ドン引きですわ。午後は海保の船に乗船。ヘリはナシ。30ミリ砲試射もナシ。船も停泊のままなり。でも「海が職場…

白い粉と黒い武器

午前は県警警部による交通事故捜査についての講義。午後は県警本部の通信司令室(110番通報を受けるとこ)と交通管制センター、そして長崎税関鹿児島税関支署の見学。税関の管轄は函館・東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・門司・長崎・沖縄となっており、地図…

貴様と俺とは

午前は犯罪被害者支援についての講義。午後は保護観察についての講義の後、更正保護施設の見学。更生保護施設とは、刑務所を仮釈放で出所したものの、身寄りがなく自立困難な人を主な対象にしている民間施設である。入所者は宿泊や食事の提供を受け、施設に…