2009-01-01から1年間の記事一覧

古今より

(ものへまかりける人を待ちて、しはすのつごもりによめる) わが待たぬ年は来ぬれど冬草のかれにし人はおとづれもせず 「かれ」が「枯れ」と「離れ」の掛詞になっとります。 (よいお年を!)

韓国岳

宮崎と鹿児島の県境に位置する霧島連峰のひとつ。からくにだけ、と読む。標高1700メートル。30日以降はちょっと天気がくずれるとの予報だったので、快晴の29日にアプローチする。えびの高原に駐車。 意外にも雪化粧。 樹もキメております。 なかなか気分良く…

薩摩半島めぐり 3

枕崎から北上し、吹上浜をめざす。道の駅「きんぽう木花館」は手打ちそばが食べれる。 ちなみに、「木花」は、コノハナサクヤヒメの出身にここが近いから。九州は神話のクニなのだ。ヒメはとてもベッピンさんで、天孫降臨で日向国にやってきたニニギノミコト…

薩摩半島めぐり 2

頴娃(えい)にて。大根を干していたり。 茶畑だったり。 南薩のシンボル、開聞岳。 なぜか開聞岳のふもとにいたトカラヤギ。 トカラには鹿児島港から週に2便のフェリーが出ている。いつか行けるだろうか。これはトカラの島バナナでつくったうまいアイス。 …

薩摩半島めぐり 1

知覧。5年ぶり。植木職人が闊歩していそうな武家屋敷群。 そそる広告板。 雨戸が直角にガラシャンと曲がる。変な棒に疑問を持っていたら実演してくれた。 鹿児島のお菓子。手前が「あくまき」、奥が「げたんは(下駄の歯)」。「あくまき」はもちもちぷりぷ…

反省委員会速記録

野党議員: 大臣、飲み会が多すぎるのでは?答弁: 調査しましたところ、修習生同士の飲み会、これは全体、班単位、裁判所単位と規模は色々ありますが、これが回数的には多数を占めます。他には教官を迎えてのオフィシャルな飲み会、実務法曹との小規模飲み…

WEDNESDAY MORNING, 3AM

年末年始に備えて、小田実の「大地と星輝く天の子」(アテナイを舞台にしてソクラテス裁判を描いた本)を買おうかどうしようかジュンク堂の2階で考えてたら、ドンドンドドンと地響きが聞こえてきて、最初は近所の店が手荒にシャッターを閉めてんのかと思っ…

火曜日のごちそうはヒキガエル

問題研究という刑訴のレポート課題があって、そのうち第1問、第2問の締切りが今週末。刑裁班の6名で相談しながらざっくり進める。色々な文献を参照できるので、刑事部の本棚からあれこれ引っ張り出すと、問題に近いものが見つかる。でも、あくまで近いだけ…

青い月曜日

裁判官と同期と夕飯を食べに行く。三名で。「いろいろレポートの準備もしたいんで、今日は酒ぬきで……」とお願いをしながら移動。いや、今年中に片付けておきたいことがあるんで。"昼も夜も頑張らない修習生"と呼ばないで。定食屋に入ったら、弁護士さんと弁…

雨の日曜日

本屋に行くためにマンションのエレベーターに乗ると、桃色フリルの付いた下着が落ちている。一階に居住者用のコインランドリーがあるので、運ぶときに落ちたのだろう。果たしてこの薄布の持ち主は、すぐ紛失に気がつくだろうか。とりあえず拾ってコインラン…

朝になるまえに

朝6時に浴衣をはおり、ずるぺたとスリッパで露天風呂へ。露天風呂。雪化粧。日の出。隣で湯につかる女の瞳と頬をかがやかせる……あ、別に興味ないですか。そうですか。女は指を折り何かを数えている。こちらはその手を包みこんで邪魔をする……あ、しつこいで…

よかよか

期日も入っておらず、急ぐ起案もないので、午前はコソコソと隣の部屋に行き、書記官さんや事務官さんに起訴後の作業について教えてもらう。午後は刑事部のミーティングを聞き、ノリピー主演の裁判員裁判の法廷部分をみたあと修習生で模擬評議。冷たい雨のな…

冷え薩摩

裁判官と裁判員は朝から評議。別の同期が傍聴に入ってるので、居残り組は放置時間をユーイギに過ごす。判決起案などしつつ。なんだりかんだり。4時から判決。勝手な個人的予想よりもやや重い。量刑に正解などないんだけどね。年内に三件の裁判員裁判をこな…

PPO

朝から裁判員裁判の傍聴。4時前に結審し、評議も少し傍聴。夜は司法研修所から来た検察教官を囲んで飲み会。 地検からも検事・事務官が多数参加。身を乗り出し膝を打つような面白い話を多数聞けて、みのりの多い一次会・二次会に。いまは刑裁修習なので、検…

belowなハナシで恐縮です

司法研修所から民裁・刑裁の教官を迎え、二週間前に書いた導入起案の講評を聞く。九時半から五時まで。突然ですが、みなさんオナラはキライでしょうか。僕は「のみ説」をとってるので、自分のオナラはキライじゃないです。体調により七色のバリエーションが…

うつつ

ペットショップに入り、ダックスフントのような仔犬を4万円で買う。しきりに吼えているのに声が聞こえないのは防音ケースのせいかと思ったが、取り出されても口をパクパクさせるだけ。若い店主に聞くと、希望なら声帯を埋め戻す、という。何か怖くなって、…

extravagance

修習生5人。8畳の部屋でコタツを囲む。鍋(黒豚800グラム(ロース、バラ各400グラム)、白菜半分弱、ネギ3本、キャベツ半分、豆腐(絹、木綿各1)、しいたけ、しめじ、いわしつみれ、お魚ショウロンポウかんぱち君、牡蠣、米3合、卵2ヶ)、ビール6缶…

confession

同期たちとメシを食いに行くことになる。行き先が回転寿司なので、脳ミソを働かせねばならない。たまに誤解している人がいるが、寿司屋というのは、寿司を食う場所ではない。ワサビを体内に摂取したくないという信条を持つ者が、その思想内容を告白すること…

飲みすぎ 2日目

昼間の勾留可否検討で、あまりにも刑訴基礎体力が抜けていて愕然とする。これは、そろそろ本腰いれて家でコソコソ勉強せにゃならん、と焦燥。ところがそれも6時まで。流行病から復帰した同期の快気祝いで飲みに行く。どうも勾留理由は探せないが、飲みに行…

裁判員裁判 3日目

裁判官・裁判員の評議を傍聴。内容は守秘。一般的感想については黙秘。15時から判決。概要はKYTのニュースでどうぞ。今週は裁判員裁判をかぶりつきで見てきたわけですが、裁判所スタッフの奮闘をはじめ、裁判官たちが新しい刑事司法にどのように取り組もうと…

裁判員裁判 2日目

9時に登庁。 木曜の令状講義のための記録検討(勾留の可否)。10時から裁判員裁判の傍聴。証人尋問で感情移入してしまい、目の奥がしめっぽくなるところはまだまだ我ながら素人だが、証拠調べ請求された書証が採用されるかどうか、といった地味なところに興…

裁判員裁判 1日目

9時半から17時まで、つまり午前の裁判員候補者向けのオリエンテーションと選任手続から、午後の第一回期日の終了まで、今日は鹿児島で2件目となる裁判員裁判の傍聴漬け。いやあ、開廷のときは感動しましたよ。普通の格好をした人々が法壇にずらって座って…

志布志遠征記 3

六時にイベント終了。トイレに行き、菅家さんと並んで用を足す。窓の外はすっかり暗くなり、底冷えがする。「自由」に身を震わせる。バスに乗り、近くの懇親会会場へ移動。冤罪当事者の方々、弁護士、国会議員、修習生(62期、63期)が出席。鹿児島で新人弁…

志布志遠征記 2

今回のイベントは、県弁護士の半数が出席するという、弁護士会としても一大イベント。聴衆もずいぶん集まり、600人はいたでしょうか。佐藤博史弁護士(足利事件の弁護人)の基調報告で本編スタート。こっから四時間、怒涛のごとき刑事司法不信パワーが会場を…

志布志遠征記 1

朝十時。県弁護士会が仕立てたバスに乗る。□□□(クチロロ)の新作「everyday is a symphony」を聞きながら揺られ揺られ揺られ。tr03の「tokyo」で郷愁に襲われる。東京の電車たち、元気に動いてますか?昼すぎに志布志の会場に着く。 弁当をもらって三分で食…

渋々と 支部から支部へ支部めぐり 四分の虫にも五分の魂

明日は志布志への遠足。鹿児島県の右側の半島にある港町。それがシブシ。2年前に選挙違反関連で大量の無罪判決が出た町。それがシブシ。遠足の目的は、取調べの可視化をテーマにしたイベント。冤罪被害者6人が集まる豪華な布陣。 菅家さんも佐藤弁護士もく…

家事おやじ

週末ということでちょっとくたびれ感。昼夜の修習を頑張りすぎたかな。五時半にそそくさと退庁し、チキンカツのカツ丼、ナメコとネギの味噌汁をつくる。飲みかけの味噌汁を倒して民事判決起案の手引きが浸される。こういうとき、すぐに拭かないでしばらく眺…

二期一会

今日の記録はコンパクトに。昼の修習は医療観察法の審判傍聴がメイン。医療観察法は刑法39条とのからみで少年法的な視点のもとに設計されていて、なかなか興味深い分野。夜の修習は、一次会は同期の十数名と地鶏料理屋で。各班に分かれて修習をスタートして…

修習の町に灰が降るのだ

今朝は七時半に目が覚めたものの、事理弁別能力と行為制御能力が著しく減退し、オートマティックにアラームを解除してしまう。九時に同期から電話があり心神を取り戻す。ぎょぎょぎょ!となって身支度。自転車もトップスピード。風向きのせいでけっこう灰が…

しわしわっす

もう12月。鹿児島はまだコート不要。ネギの味噌汁と納豆でゴハンを食べ、八時に登庁。数本の記録に目を通す。公判前と番外編打ち合わせを傍聴し、昼休み。シャケ弁当とバナナを食い、導入起案(民裁)。開始して十分ほどでアクビを連発し始めたので、とりあ…