修習
島の法律家たちの気概にふれ、「これはハチマキを締め直さにゃならんナ!」とフンドシを締め直しながら思った奄美の日々でした。ココロに食い込んでくるシーンが多かったです。ありがっさまりょーた! - お盆休みは島に滞在していきます。次の更新は鹿児島か…
午前は鹿児島地検名瀬支部にて修習。午後は控訴理由書を締切りに間に合うよう仕上げるべく、争点のひとつを(略)で済ましてネグレクトするという緊急避難的措置をとる。大反省。 - 夜は同期と2軒ほど。サンスクリット語とギリシャ語の類似点について教えて…
奄美修習、2週目。台風接近のため風雨つよし。午前は鹿児島地方裁判所名瀬支部の見学。鹿児島では最も充実した支部です。東京地裁立川支部みたいのをイメージされては困りますが。午後は事務所で控訴理由書の起案。夜は島の法曹関係者との懇親会。暖かく迎…
今朝は朝7時にホテル前からバスに乗り、奄美大島東側の宇宿へ。そこから小型高速船「ふじ」に乗る。トビウオや飛行機に抜かされながら揺られ揺られて、1時間で喜界島へ。種子島を思い出させるような平べったいシルエットと、ハブがまったくいないことが奄…
見知らぬ街の散歩は楽しいですナ。方向感覚を身につけていく感じや、面白そうなものをみつける嗅覚が磨かれる感じが。ネコがうようよいるのもポイントが高い。 - 昼はみっちり修習をし、夜は島の弁護士4名に歓迎会を開いてもらいました。それぞれの文脈でこ…
元気に泳いでますヨ。着実にカラダが黒糖色になってきた。 - 昨日は朝5時にフェリーが名瀬港に着いてから公園のベンチで補足的睡眠をとり、朝8時半から舟漕ぎ大会の見学に。この大会には奄美の法曹関係者も参加しており、「ジャッジ」「ジャッジ2」「検拘…
他の修習地の実情は全く知りませんが、裁判所や弁護とくらべ、検察では説教(教えを説く、という語感で)が多かったナという感想です。この風土は、具体的事案をもとにベテランと若手が議論するという決裁制度に由来するのかナと邪推しておりますが。説教の…
検察修習が木曜まで。ということで、修習生らは検事正や次席検事の決裁ハンコをもらうためにバタバタしております。取調べや補充捜査の指揮等を担当していると、自分が一番事件についてわかっている気になってくるのですが、決裁のときなんかに痛い急所を攻…
鹿児島市は梅雨明けですヨ!専門家が何と言うかわかりませんが、間違いなく夏の空になりました。 - 今週末はテント担いで屋久島登山へ。相棒となる修習生は山についてはウブなんですが、彼の財布のヒモを緩めて山道具を買わせることに苦心する最近のアフター…
引き続き断続的に豪雨。裁判所でも検察庁でもクールビズなのですが(冷房をいれるかは温度計と予算とのニラメッコ)、修習生の格好はマチマチ。ちゃんと背広の上下を着てネクタイを締めてくる者もいれば(自律神経は大丈夫かネ)、ジャケットなしの長袖シャ…
取調べの基本的な流れは、 取調官による質問 ↓ 取調べを受ける者(被疑者、参考人等)の応答 というセットを繰り返して、満足いくものを引き出してから、 取調官が調書に記す内容を口頭で述べる(いわゆる「口授」) ↓ 取調べ補助者がパソコンで打ち込む ↓ …
昼間は鹿児島刑務所の見学へ。甲子園球場28個分の広大な農場区を持つのが特徴(阪神ファンなんで)。通常の刑務所部分は、おおむね想像したとおりの実態だったけど(メシうまかったナ)、山林を切り開いて茶畑にしてある農場区には驚いた。農作業は当然屋外…
7月30日から9月24日までが選択修習期間(そのあとは和光にお引越し)。与えられたメニューから選択するほか、自己開拓プログラム(自分で修習先を見つけて、受入れ先の承諾を得たのち、法曹三者で構成される委員会で許否を判断する)を利用することもでき…
ヴェトコンのように不意をついてくる腹痛を抱えながら、朝から17時まで即日起案。何をするかというと、130ページほどの事件記録(供述調書や捜査報告書等の証拠素材)をもとに、犯人性(被疑者が本当に犯人なのか?)や犯罪が法的に成立しているかを認定しな…
はじまっとります。事件もひとつもらいました。しばらくは座学中心ですが、取調べもぼちぼちやります。 - さて。司法修習生という身分はマイナーなので、全国の同期たちが行っている合唱コンクール(以下、単に「合コン」という)において名乗りをあげても、…
修習ノートや実務修習結果簿を書きながらこの2ヶ月を思い出してみる。とりあえず眼が肥えた。代理人の書面や訴訟活動を見て。裁判官の訴訟指揮や争点の捌き方についての悩みを見て。もちろん、明日から代理人や裁判官として振舞えるかというとそんなことは…
けさからじむのひとたちがいそがしそうでした。きんようびのようなおしゃれなふくのひともちらほらいました。おひるすぎ、さいこーさいはんじがさいばんしょにやってきました。ぼくはさいこーさいはんじのかおをみようとろうかにいたらはいじょされました。…
女というものは、実にどうも。あんまりやさしくすると、図にのぼせちゃう。 といって、小言を言やァふくれちゃうし、 殴りゃァ泣くし、 殺しゃァ化けて出るッ (志ん生の落語『お直し』より) - 家を買えば瑕疵だらけだし、車を運転すれば人をはねる。保証人…
昨日の夕暮れ。ああもあろうか。こうもあろうか。よしなしごとを考えながらふと下をみると、5階のベランダの欄干をネコがのしのしと漫歩していた。ふみしめ、ふみしめ。 - 昨夜は遅くまで民裁・刑裁教官の歓迎飲み会で、今朝起床したときの気分最悪。勤務中…
お日柄のよい土曜日。某地裁、206号室法廷(裁判員裁判用の設備アリ)にて。新郎:甲野太郎新婦:乙山花子進行役:部総括クラスの判事進行役補佐:書記官 - 傍聴席に参列者入場。進行役、法壇の後ろから入場。進行役補佐「起立!」新郎新婦入場。進行役補…
今日の午後は四時間の証人尋問。ギャラリーも多くて勉強になりました。五時半になるとプツンと明かりが消されますが。 - 夜はわが部の飲み会(民事部は3部まである)。裁判官、書記官さん、事務官さんたちと楽しく飲む。八割五分はしょーもない話で、一割五…
民事裁判の傍聴において、全国の修習生の98パーセントは、両者代理人と裁判所とで次回期日を決めるトークには心底ツマラナイ思いをしている。あとの2パーセントは間違いなく変態である。どのくらいツマラナイか。最大公約数的な例でみなさんにも味わって…
君は自由だ。選びたまえ。つまり創造したまえ。とサルトルさんが言ってましたナ。 - 選択型修習の期間(7月30日〜9月24日)の身の処し方を思案中。自分で受入れ先をみつけてくる「自己開拓プログラム」をいくつか利用して、1ヶ月ほど鹿児島市から離れよう…
裁判官らと昼飯を食っているときに、「離婚ビジネスにおける離婚式」についてのニュースをみる。「旧郎旧婦」の破局にいたる過程を司会が述べたり、「ふたりの最後の共同作業です」と言って、ハンマーで指輪を叩いたり。日ごろ離婚のゴタゴタを見てやさぐれ…
若手裁判官による勉強会のあとは…じゅじゅっと。 ほんとは広島風が好きなんだけど。 ワンセグで阪神vs巨人。 阪神ファンと巨人ファンが拮抗したので罵倒しあいながら盛り上がる。しかし昨日の阪神は良かったね。3年に1度の試合運びだったよ! - 二次会はい…
裁判官室の静寂に耐えきれなくなったときや、室内の雑談が推進力を失ったときに、こんな発言はどうでしょうか。「部長、五・七・五で書かれた条文があるのを知ってますか?」まず間違いなく百戦錬磨の法律家でも答えられません。そこであなたはさらっと口火…
日々の修習ではちっともお見かけしない憲法論について頭の体操。ロースクールのときは、新聞を囲んで様々な憲法訴訟をでっちあげたもんです。もちろんフィクションですよ。 - <事案の概要> 平成22年10月31日までに採用された司法修習生については、年間300…
3月末から4月初めは、裁判所全体が異動の時季なので期日があまり入らないんですが、今週から本格的に始動してきた感じ。サマリー起案や論点起案をしたり、ねばっこい和解ノススメをみたり、公用車に8人つめこまれ2時間ほど離れた事件現場に赴いたり、裁…
民裁修習では起案の際に、①記録をみて主張を整理し、②争点を提示し、③証拠に当たって事実認定をする。この①〜③は、まあ座学の延長みたいなものだが、④進行中の事件につき訴訟をどうやって前進させていくか、という切り口にはまだ慣れない。紛争の本質を見抜…
鹿児島から去る人や部署を移る人が、入れかわり立ちかわり裁判官室にやってきて、修習生も立ったり座ったり頭を下げたりニコニコしたり慌しい。新人の職員さんの初々しさはいいですね。組織の洗礼を受ける前という感じ。和光の司法研修所に書記官になるため…